8歳の少年に両手を移植、子どもでは初 米
麻酔から目覚めたザイオン君は、手術から数日後には新しい指で物をつかむ練習を始めた。以前と変わらない明るさで、妹と一緒に子犬を飼いたいと母親にねだったりしている。
拒絶反応を防ぐために一生涯、免疫抑制剤が必要になり、感染症やがんのリスクも高まる。それでもザイオン君は不安そうな様子を見せず、CNN系列局KYW-TVの取材に「夢をあきらめちゃダメ。きっとかなうよ」と笑顔を見せた。
あと数週間のリハビリ入院を経て、ボルティモアの自宅に戻れる見通しだという。
担当医はザイオン君の勇気をたたえながら、死亡したばかりの子どもの両腕の提供を申し出たドナーの家族にも思いを寄せている。