オバマ大統領、CO2の大幅削減計画を発表
発表に先立ち、多くの州が規制に反対する方針を表明していた。一部の州は訴訟も辞さない構えを示す。野党・共和党のマコネル上院院内総務は全50州の知事に、規制に従わないよう求める書簡を出した。
計画が実施されれば電気料金が値上がりするとの懸念が指摘され、石炭業界も強い反発を示している。16年大統領選の共和党候補らも一斉に計画を批判した。
EPAのマッカーシー長官は2日、規制導入のコスト計84億ドル(約1兆400億円)に対し、経済効果は計340億~540億ドルに上ると強調。「反対派はEPAの計画で街の明かりが消え、電気料金が高騰すると主張するが、それは間違いだ」と主張した。
残る任期が1年半を切ったオバマ大統領は、温暖化対策を後世に残すべき業績と位置付け、重点的に取り組んでいく構えだ。