ペストでまた1人死亡、米ユタ州の高齢者

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ノミが媒介するとされるペスト菌=米国立アレルギー・感染症研究所

ノミが媒介するとされるペスト菌=米国立アレルギー・感染症研究所

(CNN) 米ユタ州の衛生当局は27日、今月に入って高齢の患者1人がペストのため死亡したことを明らかにした。現在、この患者が感染した時期や場所などについて調べている。

死亡した患者はペスト感染の多い地域には行っていなかったという。身元などの詳しい情報は公表されていない。

ペスト菌はネズミやリスにたかるノミを通じて人に感染し、2~6日の潜伏期間を経て高熱や腹痛、嘔吐(おうと)などの症状が現れる。早い段階でペストと診断されれば抗生剤で治療できる。

ユタ州衛生局によれば、同州で人のペスト感染が確認されたのは2009年以来だという。しかし動物については、特に人里離れた地域で毎年のように症例が確認されている。

ペストは主に米西部のニューメキシコ、アリゾナ、コロラドなどの州で発生。今年はこれまでに7州で12人がペストと診断され、うち4人が死亡した。

米疾病対策センター(CDC)は25日、今年は平年を上回る症例数が確認されているとして注意を呼びかけていた。カリフォルニア、ジョージアの両州では、ヨセミテ国立公園内や周辺での感染が報告されている。

ペストは年間を通じて感染の可能性があるが、春の終わりから秋の初めは感染の可能性が高い。今年確認された患者のうち5人は7月に、4人は8月に感染していた。今後さらに症例が増えるかどうかは分からないという。

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