黒人少年殺害で白人警官を訴追、市民が抗議デモ 米シカゴ
一方、バンダイク被告の弁護士が当局者の話として地元紙に語ったところでは、事件当時、マクダネルさんは刃渡り約8センチのナイフを持っていて、ナイフを捨てろと警官に何度命じられても従わなかったとされる。バンダイク被告は死を恐れ、心の底から自分の行為は正当だと信じていたという。
検察によると、バンダイク被告は現場に到着してから30秒足らずで発砲していた。現場を通りかかった目撃者は、マクダネルさんがバンダイク被告や他の警官に危害を加えるようなそぶりは見えず、マクダネルさんがバンダイク被告から離れようとしていたのに対し、バンダイク被告は銃を抜いてマクダネルさんの方に踏み出していたと証言している。
市は今年4月、マクダネルさんの遺族に500万ドル(約6億円)を支払うことで合意している。イリノイ州児童家庭サービス局によれば、マクダネルさんは過去に虐待事件の被害者だったことがあり、死亡した当時は当局に保護され、親類が後見人に指定されていた。
バンダイク被告はシカゴ育ちで、妻との間に14歳と9歳の子どもがいる。