米海兵隊、新型の水陸両用戦闘車両を開発へ 2社と契約

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BAEシステムズの水陸両用戦闘車両=同社提供

BAEシステムズの水陸両用戦闘車両=同社提供

ワシントン(CNN) 米海兵隊は26日までに、上陸作戦などに用いる新型の水陸両用戦闘車両の開発に約2億2500万ドル(約277億円)を投じ、企業2社と13台の試作車製造の契約を結んだことを明らかにした。

ACV1.1と呼ばれる新型車両は2020年までの配備を期待している。試作車製造の契約を得たのはBAEシステムズとSAICの2社。

海兵隊の開発担当者などの声明によると、現在使っている水陸両用車は多くの部品の製造が中止となったため修理や性能向上を図る上でコスト上の制約がある。開発を進める新型車両は8輪型で、地雷攻撃にも耐える防御機能を持つ地上配備用のモデルに似た車両を想定している。

試作車13台の選考では、搭載の武器システムなどが判断材料となる。ただ、海兵隊は将来的に様々なモデルを持つ新型車両の開発計画も視野に入れている。

海兵隊は以前、約30億ドルかけて新たな水陸両用戦闘車両の開発に挑戦したが失敗した経緯がある。米議会調査局は今年の報告書で、同車両の新規開発は試験で暴露された低い信頼性や開発費の激増などが原因で中止になったと指摘していた。

声明によると海兵隊は、新たな車両を開発する間、現有の水陸両用戦闘車両392台については対地雷防御、エンジンや水陸両用機能などでの能力改善措置を図る方針。

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