米国人の旅行機会が増大、新記録相次ぐ 背景に景気回復
ニューヨーク(CNNMoney) 米運輸統計局は28日までに、航空会社の国内線利用客の輸送距離が今年1~8月期に前年同期比で5%増の約4230億マイル(1マイルは約1.6キロ)を記録したとの最新統計を公表した。
通年の最高記録となる勢いを示しており、航空燃料費の下落と合わせ航空業界には好材料となっている。ただ、航空利用客にとっては機内の混雑度が増すことを意味し、国内便の座席占有率は今年これまで85%と過去最高の水準を示している。
景気改善や安値の原油価格の効果で米国民の旅行機会も増えているとみられ、米高速道路局によると、米国人による車の走行距離は9月時点で約2兆4000億マイルを記録。前年同期比で3%以上増加する新記録となった。
経済の回復で出張などの旅行機会が多くなり、雇用増で通勤などの走行距離が増えたとみられる。
米国では26日から感謝祭の休暇に入ったが、全米自動車協会(AAA)によると車利用や空路での旅行者数は2007年以降、最多の規模になる見通し。約4700万人が50マイル以上の旅行を実施するとみられている。