「全てのイスラム教徒を入国禁止に」 トランプ氏が主張
同氏はこれまでも、イスラム教礼拝所(モスク)の監視やイスラム教徒のデータベース作りを提案して物議を醸してきた。
共和党候補指名レースで争うほかの候補からは、トランプ氏の主張を否定する発言が相次いでいる。
クリス・クリスティー・ニュージャージー州知事はラジオ番組で、「経験のない人物がわけのわからないまま語る内容だ」と批判。米国に必要なのは情報活動を強化し、過激化した人物らの情報を提供してくれる国内の穏健派イスラム教徒の協力を得ることだと語った。
リンジー・グラハム上院議員はツイッターで、ほかの候補者らにもトランプ氏を非難するよう呼び掛けた。
テッド・クルーズ上院議員も「私の政策とは違う」と強調。ISISや国際テロ組織アルカイダの支配地域が大きい国からの難民には3年間の猶予期間を設けるという自身の案を改めて示した。
ジョン・ケーシック・オハイオ州知事は声明で、トランプ氏は大統領に「全くふさわしくない」と判断する理由がまたひとつ増えたと述べた。
ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事はツイッターに、トランプ氏は「錯乱」状態にあり、「政策」と称する提案もまともな内容ではないと書き込んだ。
こうした批判に対し、トランプ氏もツイッターで、米国に流れ込む憎悪と危険への「警戒を怠ってはならない」と改めて訴えた。