トランプ氏、米同時テロめぐる発言「撤回する気はない」
ワシントン(CNN) 米大統領選の共和党候補指名レースで首位を走る不動産王のドナルド・トランプ氏が2001年9月の米同時多発テロをめぐり、国内で多数のイスラム教徒が歓声を上げて喜び合っていたと発言した問題で、同氏は29日、発言を撤回するつもりはないと改めて主張した。
米NBCのインタビュー番組に出演したトランプ氏は、「私は非常に良い記憶力を持っている」と強調。イスラム教徒による大規模な「祝賀」シーンを「テレビで確かに見た」と繰り返した。
トランプ氏によれば、同時テロに喜ぶ人々の姿はニュージャージー州内のジャージーシティー、パターソンなど複数の都市から伝えられたという。地元当局や警察は大規模な集まりなどなかったと指摘するが、同氏のスタッフは発言が正しいことを証明するため、当時のテレビ映像を調べているという。
同氏は「ほかにも多くの人が映像を見たり、直接目撃したりした」と主張。自らの団体に対して「我々も見た。路上で踊っている人々がいた」といった電話が何百本も寄せられ、ツイッターにも同様の投稿が相次いでいると語った。
トランプ氏はまた、オバマ米大統領が今後1年間に1万人のシリア難民を受け入れる方針を示していることについて、「私が入手した情報によると実際には20万~25万人を受け入れる計画だ」と語り、警戒を促した。同氏はシリア難民の受け入れに強く反対している。