「具体的な脅迫」、市内の全公立校が休校に 米東部
(CNN) 米ニューハンプシャー州の都市ナシュアの教育当局は21日、複数の学校を襲うとの具体的な脅迫があったことを受け、市内の公立学校を全て休校とする措置を取った。
当局者らによれば、脅迫の信憑(しんぴょう)性は不明。しかし市教育長が21日に語ったところによると、市内の高校2校を名指しし、攻撃の手段や日付も宣言していた。教育長は「極めて具体性が高かったため、深刻に受け止めざるを得なかった」と述べた。
ナシュアの学区には2校の高校のほか、小学校12校と中学校3校があり、この日は全て休校となった。
地元警察の責任者によると、捜査当局は休校の間に全ての学校で大がかりな安全確認を実施。現時点で信じるに足る脅威はないと断定した。
米国では最近、学校に対する脅迫が相次いでいる。ロサンゼルスでは15日、学区内の学校を休校とした。一方、ニューヨークは脅迫をいたずらと判断して休校措置を取らなかった。
事情に詳しい捜査当局者がCNNに語ったところによると、ナシュアが受けた脅迫とロサンゼルスやニューヨークで届いた脅迫との間に類似性はなかった。ナシュアの脅迫犯は地元出身者とみられ、当局に金を要求していたという。