性交渉によるジカ熱感染の疑い、新たに14件 米
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は24日までに、主に蚊を媒介とする感染症「ジカ熱」が性交渉でうつったと考えられる例が、新たに14件報告されていることを明らかにした。
CDCによると、患者の中には複数の妊婦がいる。ジカ熱は中南米を中心に流行していて、妊婦の感染と新生児の小頭症の関連が指摘されてきた。
CDCは新たな報告についての声明で、「性交渉による感染の可能性は従来の推定より高いかもしれない」と述べた。
14人のうち2人の女性は、ジカ熱の流行地域から帰国した後で発症した男性との性交渉以外、感染経路が考えられないという。このほか4人の女性については、感染を確認する検査の結果待ち。さらに8人の疑い例が調査対象となっている。
CDCは一部の州の保健当局と協力して調査を進めていると述べたが、協力先や患者らが住む州は公表せず、「リスクは全米の女性たちに当てはまる」と強調した。
今月初めにはテキサス州で、ジカ熱が性的接触で人から人へ直接感染した例が報告された。今回の流行でジカ熱と性交渉の関連が確認されたのはこれが初めてだったが、08年にはコロラド州の微生物学者が渡航先の西アフリカ・セネガルで感染し、同行しなかった妻もその後米国で発症した。