米テキサス州で再び豪雨　６人死亡、行方不明の子どもも

（ＣＮＮ） 米テキサス州南部が記録的な豪雨に見舞われ、住宅や車が水没するなどして２９日までに６人が死亡、数人が行方不明になっている。

このうち４人が死亡した同州ワシントン郡の雨量は２６日に約４３０ミリを観測した。２７日夜には降り止んだものの、一帯で洪水が発生して民家や車の中に取り残された住民らが船で救助されている。

豪雨の影響で、自宅が洪水にのまれたり車が濁流に押し流されるなどして２１歳～６４歳の男女が死亡。増水した川に転落した１０歳の少年が行方不明になっているほか、カンザス州でも１１歳の子どもが行方不明になった。

テキサス州ヒューストン近郊のフォートベンド郡では２９日午後、河川沿いの住民に避難指示が出された。２カ所ある刑務所からも受刑者など約２６００人が避難して別の刑務所に移された。

川の水位は３１日午前、最高点に達する見通し。「水位がどこまで上昇するか分からない」と当局は危機感を募らせる。３１日から６月２日にかけては再び豪雨も予想される。

テキサス州は４月も記録的な豪雨に見舞われて少なくとも８人が死亡、住宅１０００棟に浸水被害が出ていた。