クリントン氏が勝利宣言、「歴史的な節目に到達」
一方サンダース陣営は、クリントン氏がすでに指名獲得に必要な代議員数を確保したとするCNNなどの報道に強く反発。党幹部らで構成する特別代議員の数を計算に入れるべきはでないと主張してきた。
サンダース氏は各州の投票が締め切られた後の同日深夜、カリフォルニア州で演説する予定。選挙戦続行を断念してクリントン氏への協力を呼び掛けた場合、これまで熱心に応援してきた支持者らの反発は避けられないだろう。
民主党内の動きに詳しい情報筋によると、クリントン、サンダース両氏の陣営は最終的な党内結束を視野に、水面下で連絡を取り合っているという。
トランプ氏の演説では、同氏が最近の発言に対する党内の批判にどう答えるかが注目された。自身の運営する「トランプ大学」が訴えられた裁判について、メキシコ系米国人の判事が偏向していると主張し、党指導部のひんしゅくを買ったためだ。
トランプ氏はこれまで奔放な演説で知られ、クリントン氏が原稿通りに話すと批判してきたが、今回はプロンプター(原稿映写装置)を使って共和党の結束を呼び掛けた。判事の件には言及せず、そのかわり共和党の指導者としての「責任」を理解していると述べて、失言騒動からの回復を図った。
各氏の演説は本選へのレースを方向付け、最終的にだれが勝つかという結果にも少なからず影響を及ぼすことになりそうだ。