銃乱射容疑者からの緊急電話、FBIが全文公開
通話は2時48分、3時3分、3時24分の3回、計28分間に及んだ。マティーン容疑者はこの中で「イスラムの戦士」を名乗った。米国がシリアとイラクでの空爆を中止することを要求し、それが「今ここにいる理由だ」と述べた。また、店の外の車に爆発物や、パリ同時多発テロの実行犯と同じような爆弾ベストを載せていると主張し、数日中に同様のテロが起きると警告していた。実際にはこれまでに爆発物は発見されず、さらなる攻撃の兆候も見つかっていない。
オーランド警察署長が発表した経緯によると、警察が事件の通報を最初に受けたのは午前2時2分。警官らはその2分後に現場に到着し、2時8分には店内に入って容疑者と交戦していた。容疑者はこの時点でバスルームに立てこもり、約3時間後に警察の装甲車が突入するまで、店内の銃撃はなかったという。
署長はさらに、警官らはこの間、店内に何度も入って客らを救出したと説明。非のうちどころがない対応だったと強調した。
オーランドのFBI捜査官はマティーン容疑者の動機について、外国のテロ組織から指示を受けていた形跡はなく、国内で過激思想に傾倒していたようだと話している。捜査当局は正確な動機を突き止めるため、これまでに500人以上の関係者から話を聴いたという。