ISISに拉致された女性、米議会で証言 国際社会に対応訴え
ムラドさんはイラクのモスルへ逃げ、そこでイスラム教徒の家族に助けられてイスラム教徒の偽の身分証明書を入手。これによりISISの支配地を脱出することができた。「私は自由になった。でもあの犯罪を犯した者たちが罪に問われない以上、その自由を感じられない」
国連がこのほどまとめた報告書によると、ISISは今も推定3500人を拘束し、女性や子どもを性奴隷として性的暴行を続けている。ISISの行為は場合によっては戦争犯罪や人道に対する罪に当たり、ジェノサイドに当たる可能性もあるとした。
ムラドさんは国際社会に対してISISを国際刑事裁判所で裁くよう訴え、イスラム社会はISISに対する非難の声を強めてほしいと要請。「これまでの出来事はイスラムの名の下に起きた」「イスラム教徒は率先してこれに抵抗しなければならない。どのイスラム社会でも、ダーイシュをイスラムの中の異端として扱っていない」と指摘した。
米国は難民の受け入れを増やすべきかという質問には、「自国と自国の国境を守る権利はすべての国にある。しかし宗教差別やジェノサイドを逃れてきた人たちに対して扉が閉ざされることがあってはならない」と答えている。