米マイアミビーチ市でもジカ熱感染確認 妊婦に渡航自粛勧告
(CNN) フロリダ州マイアミビーチ市の一部でてジカウイルス感染症(ジカ熱)の地域感染が確認されたことを受け、米疾病対策センター(CDC)は19日、当該地域への妊婦の渡航を控えるよう促す勧告を出した。フロリダでは先ごろ、マイアミ市中心部の北にある地区でウイルスの地域感染が確認されていた。
CDCは7月14日以降にこの地域を訪れた人に対し、ジカウイルスの感染が起こっていることへの注意を喚起した。妊娠中の女性は医師らと検査の実施について相談すべきだとしたほか、妊娠中の女性をパートナーに持つ人は全員、ウイルスの性感染を未然に防ぐための勧告に従うよう促した。
フロリダ州のリック・スコット知事は19日、マイアミビーチ市の一部で、地域感染によるジカウイルスの症例5件が確認されたと発表した。5人の身元は特定していないが、男性3人、女性2人だという。うち3人は外部からこの地域を訪れた際にウイルスに感染し、自宅のあるテキサス州、ニューヨーク州、台湾にそれぞれ戻った。
19日の発表により、フロリダ州内で確認された地域感染の総数は36件に増えた。
スコット知事によれば、地域感染が確認されているのはマイアミビーチ市内の浜辺など約3.9平方キロの地域に限定されている。
同市のあるマイアミ・デード郡では7月29日、マイアミ市中心部の北にあるワインウッド地区でウイルスの地域感染が初めて確認されており、同郡で地域感染が確認されたのは今回で2カ所目となった。
CDCはマイアミ・デード郡全域に関しても、至急の用がない限り渡航延期を検討するよう妊婦やその性的パートナーに勧告している。