公務で射殺された警官、58%増の38人に 米国
(CNN) 米国内で職務遂行中などに射殺された警官の人数が今年1月1日から8月26日までの間、前年同期比で58%激増する計38人に達したことが27日までにわかった。殉職などした法的執行機関職員の支援活動に当たる基金が明らかにした。
昨年同期の人数は24人だった。
昨年の射殺件数は米本土の広範な地域で発生。38件の発生件数は小火器絡みで死亡した警官の昨年全体の数字とほぼ同一水準だった。同基金によると、昨年通年で死亡した警官の総数は123人だった。
射殺された警官の最多は11年の73人となっている。
今年8月26日までに射殺された警官38人の中には、最初の勤務日に被害に遭った28歳の女性警官や退職直前に射殺された65歳の保安官らがいる。38人目となったのは今月25日、家庭内暴力の通報を受けて出動し民家近くで射殺されたテネシー州メリービルの32歳の警官だった。
米国社会では最近、警官によるアフリカ系(黒人)住民の射殺事件が相次いで発生。この仕打ちの背景には人種差別があるなどとして黒人による抗議も多発し、警官を狙い撃ちする発砲事件も起きている。