米NSAで新たに国家機密漏出、委託業務の男逮捕
CNNの調べによると、マーティン容疑者は海軍や海軍予備役兵士として10年以上従軍の軍歴がある。最後の階級は大尉で、複数の受章歴もある。
NSA絡みでは2013年、中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者による機密文書漏洩(ろうえい)が発覚し、NSAによる広範な個人情報収集活動が暴露された。盗聴対象には外国政府首脳などが含まれ、外交問題にも発展していた。
スノーデン容疑者もブーズ・アレン・ハミルトン社に勤務歴があったが、マーティン容疑者との知己関係などは不明。スノーデン容疑者はマーティン容疑者逮捕のニュースを受け、NSAの機密情報の漏出と関係があるのだろうとツイッター上で述べた。
マーティン容疑者の逮捕のニュースは米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じていた。
米国では今年8月、「シャドー・ブローカーズ」と称するグループが、NSAが外国政府などのコンピューターシステムに侵入するために使う極秘扱いのコードとみられるものを暴露する事件があった。この事件と今回のマーティン容疑者の関連性は不明となっている。