トランプ氏企業、中国製鋼鉄を調達か クリントン氏追及
ワシントン(CNN) 米週刊誌「ニューズウィーク」は6日までに、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の関連企業が鋼鉄やアルミニウム製品を米企業ではなく中国企業から調達していたとする記事を掲載した。
記事の真偽は不明だが、民主党の大統領候補であるヒラリー・クリントン前国務長官は「トランプ氏の言行不一致を新たにさらけ出した例」とすかさず批判。トランプ氏陣営は同誌の報道についてのコメントを即座には出していない。
ニューズウィーク誌の記事によると、トランプ氏関連の企業が最近手掛けた建設事業3件のうちの2件で中国製の鋼鉄などが使われていたという。
クリントン氏はペンシルベニア州ハリスバークでの遊説で、「我々はこれまで彼が中国を非難する発言を聞いてきた。しかし、彼がペンシルベニア州で生産されたものではなく、中国から安価なアルミニウムや鋼鉄製品を購入していたことが最近判明した」などと主張した。
ペンシルベニア州は製造業が廃れ、オハイオ、ミシガンやウィスコンシン各州と並んで「ラストベルト(さび付いた地帯)」と呼ばれている。
クリントン氏は別の選挙集会でもニューズウィークの記事に言及し、議会議員や国務長官として中国を含めた外国による貿易上の不当行為への対抗策に取り組んできたと強調。米国人の労働者側に立ち、鋼鉄やアルミニウム製品などの米国産資材を使って米国のインフラ基盤を再建させることに努めてきたと訴えた。