クリントン氏、討論会後に支持伸ばす 男性や無党派層にも
(CNN) 11月の米大統領選に向け、9月26日のテレビ討論会直後に実施されたCNNと調査機関ORCによる最新の世論調査で、民主党候補のヒラリー・クリントン氏が支持率で共和党候補のドナルド・トランプ氏を5ポイント上回り、優位に立ったことが分かった。
本選で投票する可能性が高い有権者のうち、クリントン氏を支持すると答えた人は47%に達した。トランプ氏は42%で、リバタリアン党のゲリー・ジョンソン氏は7%、緑の党のジル・ステイン氏は2%にとどまった。
クリントン氏の支持率は男性や無党派層で特に大きな伸びを示した。9月初めの前回調査で、男性からの支持率はトランプ氏が22ポイントもリードしていたのに対し、今回はその差が5ポイントに縮小した。前回は無党派層でもトランプ氏を支持する声が大きく上回っていたが、今回はクリントン氏が44%対37%とリードを奪った。
トランプ氏を支持する層の中心を占めてきた「高卒以下の白人」のグループでも、トランプ氏のリードが44ポイント差から21ポイント差に縮小した。
選挙戦では1日夜以降、トランプ氏が20年近くにわたって連邦所得税の支払いを回避していた可能性が取り沙汰されている。今回の調査はこれより前にほぼ完了していたが、トランプ氏が納税記録を公開するべきだという意見は全体の73%、同氏自身の支持者の間でも47%を占めた。同氏が公開を拒否するのは何かを隠している証拠だとみる人も57%に上った。