トランプ氏、結果受け入れは「その時考える」 第3回討論会
(CNN) 11月の米大統領選本選に向けた3回目の大統領候補者による討論会が19日、ネバダ州ラスベガスで開催され、選挙が「しくまれたもの」との見方を示している共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏は、選挙結果を受け入れるかどうかについて聞かれたところ、「その時に考えるだろう」などと語り、選挙結果を受け入れるとは言明しなかった。民主党からはヒラリー・クリントン前国務長官が参加した。
トランプ氏の発言は、選挙後に平和的に権力の移行を行うという米国の民主主義の最大の原則から逸脱しているようだ。共和党の副大統領候補であるマイク・ペンス氏はCNNの取材に対し、「我々は今回の選挙の結果を確かに受け入れるだろう」と語っていた。
トランプ陣営の幹部ケリーアン・コンウェー氏は討論会後、CNNの取材に答え、トランプ氏は「彼が勝つのだから、選挙戦の結果は受け入れるだろう」と述べた。
トランプ氏が選挙結果の受け入れを拒否したことは、選挙戦の行方を左右する決定的な瞬間となる可能性もある。討論会の前半は、トランプ氏は自制的な姿で最高裁や銃に関する権利などをめぐりクリントン氏と議論を交わしていたが、そこからおおきく逸脱した格好だ。
クリントン氏はトランプ氏の発言を「恐ろしい」と指摘。大統領職は務まらないのではないかとの見方を示した。
討論会が進むにつれ、トランプ氏は冷静さを失っていったようだ。クリントン氏を激しく非難したほか、司会者に対しても不機嫌になる様子が時折見られた。