6歳少年が急性疾患で死亡、全米で急増の脊髄炎か
(CNN) 主に子どもがかかる神経系の疾患、急性弛緩性脊髄(せきずい)炎(AFM)の症例が全米で急増している。米疾病対策センター(CDC)が1日にまとめた統計によると、AFMと確認された患者は1月1日から9月30日までの間に33州で89人に上り、うち37人は9月にAFMと診断された。
ワシントン州のダニエル・ラミレス君(6)は風邪のような症状と目まいがあったことから両親が病院へ連れて行き、数時間後にまひの症状が出て、回復しないまま10月30日に死亡した。
AFMはポリオに似た疾患で、脊髄を中心とする神経系に影響を及ぼし、恒久的にまひが残ることもある。ポリオと違ってワクチンは存在しない。
ワシントン州衛生当局は、ダニエル君がAFMによって死亡した可能性もあるとみて調べていることを明らかにした。ただ、まだ公式にAFMと診断したわけではないとしている。