激戦州、有権者の動向、そして開票後――注目すべき7つのポイント 米大統領選
「トランプ後」の共和党は
トランプ氏が5月に共和党からの指名獲得を確実にして以来、共和党の上下両院の議員候補は、トランプ氏が行う戦没者遺族や保守的な正統性に対する攻撃などを説明する必要に迫られた。
トランプ氏が勝っても負けても、共和党は、トランプ氏による自由貿易の否定や海外での米国の役割の低減、共和党の連邦議会指導層への批判に対して、どのように対応するのか決断を下さなければならないだろう。
敗者は敗北を認めるのか
国を二分した長く厳しい選挙戦だが、もっとも重要な疑問はこれかもしれない。すなわち、敗者は敗北を認めるのか。そして、それはどのように行われるのか。
トランプ氏もクリントン氏も米国の歴史に残る不人気な大統領候補だ。国民の半分はクリントン氏を嘘つきだと考えており、もう半分はトランプ氏を人種差別主義者で女性嫌いだとみている。
そして、トランプ氏は特に、選挙戦は仕組まれたものだと主張している。
敗者が勝者を正当化する上で重要な役割を担いそうだ。あるいは、そもそも勝者の正当性を認めないかもしれないが。