壁・投獄・入国禁止――トランプ氏の「公約」、実現は?
2回目の大統領候補者討論会でトランプ氏は民主党候補のヒラリー・クリントン氏に対し、もし自分が勝利すれば「司法長官に指示して特別検察官を任命し、(クリントン氏の私用メール問題に関する)状況を調べさせる」と言明した。
クリントン氏が「ドナルド・トランプ氏のような気性の人物が我が国の法を司っていなくて本当によかった」と応じると、トランプ氏は「なぜならあなたが投獄されるから」と言い返している。
トランプ氏のこの発言に政界では右派も左派も戸惑いを示したが、支持者は湧いた。
米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は投票日を前に、国務長官時代のメール問題に関連してクリントン氏を刑事訴追することはないと表明、FBIが出した結論はこの夏から変わらないことを確認した。
しかしトランプ氏はこの問題を再び持ち出すと宣言しており、支持者がそれを忘れるとは思えない。
イスラム教徒の入国禁止
1年ほど前にカリフォルニア州サンバーナディノで起きた銃乱射事件を受けてトランプ氏は、「事態が把握できるまでイスラム教徒の米国への入国を完全封鎖する」という公約を打ち出した。