壁・投獄・入国禁止――トランプ氏の「公約」、実現は?
(CNN) 米国の次期大統領に選出された共和党のドナルド・トランプ氏は、「アメリカを再び偉大な国に」という公約を掲げて予想外の勝利を収めた。支持者は同氏が来年1月に行う就任演説に、この公約の柱となる政策を盛り込むことを期待する。以下に主な内容を紹介する。
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国境の壁
トランプ氏の選挙公約の柱は言うまでもなく、米国とメキシコの国境に壁を築くという主張だった。2015年6月に出馬を表明した当初から移民問題に焦点を据え、メキシコが国境を越えて「強姦者」や「犯罪者」を米国に送り込んでいると言い放って物議をかもした。
同氏が「美しくする」と公約した壁は、トランプ氏の移民政策の目玉だった。建設費はメキシコに負担させるとも主張したが、8月にメキシコのペニャニエト大統領と会談した際はこの話は持ち出さなかった。
民主党や穏健派からの反対は根強いものの、この主張はトランプ氏支持者の間で幅広い支持を獲得。世論調査機関ピュー・リサーチ・センターの調査によると、同氏の支持者の79%がこの公約を支持している。
「投獄しろ」
「Lock her up(投獄しろ)」というスローガンは共和党の全国大会で始まり、間もなくトランプ氏の集会の恒例になった。