米政権移行チーム、「内紛」の影にトランプ氏の娘婿か
(CNN) ドナルド・トランプ次期米大統領の政権移行チームにおける「内紛」問題について、トランプ氏の娘婿で側近のジャレッド・クシュナー氏がその中心にいるとの見方が浮上した。複数の関係者が17日までに語った。
下院情報特別委員長を務めた経験もあるマイク・ロジャース元下院議員は15日、政権移行チームから離脱すると表明した。これにより、安全保障分野の次期政権人事で共和党主流派の意見が反映されにくい事態となった。
関係者によるとロジャース元議員はその前日、電話で移行チームから出ていくように告げられた。これはクリスティー・ニュージャージー州知事に近い人々を移行チームから外す動きの一環だという。クリスティー知事は当初、移行チームの責任者を務めていたが、ペンス次期副大統領に取って代わられた。
ロジャース元議員は15日、CNNに、「出ていってくれと言われたのは、クリスティー氏と何らかの関係のある人たちだった」と語った。
関係者によれば、トランプ氏の娘婿のクシュナー氏に対しては、クリスティー知事派の追い出しを図って組織に摩擦を引き起こしたとして批判の声が上がっているという。
クシュナー氏の父は2004年、当時連邦検事だったクリスティー氏によって脱税や不法献金などの罪で訴追されたという因縁がある。
ロジャース元議員はCNNの番組で、「指揮系統に関するニューヨーク発の混乱が一部にあるように思う。早いうちに収まればいいのだが」と述べた。