オハイオ州立大襲撃、容疑者にISISの影響 捜査当局
アルタン容疑者は14年、家族とともにパキスタン経由で米国へ渡り、永住権を獲得していた。コロンバス州立大学から今学期、同大学に編入したばかり。8月に発行された学生新聞のインタビュー記事では、イスラム教徒としてキャンパス内に礼拝の場所を見つけるのに苦労していると明かし、「堂々と祈りたいと思ったが、メディアがこういう報道をしているなかでは恐怖感を覚えた」などと述べていた。
捜査当局者らによると、容疑者はフェイスブックに犯行直前、同じイスラム教徒たちが「殺され、痛めつけられる」のを見るのは「もうたくさんだ」などと投稿。米国に対して「他国、特にイスラム世界への介入をやめろ」「イスラム教徒に平安を与えない限り、お前たちを眠らせない。祝日を祝い、楽しむこともさせない」と書き込んでいた。ミャンマーでの人権侵害をみて「我慢の限界を超えた」とも主張していた。
隣家の女性は容疑者の家族や本人をよく知っていて、毎日言葉を交わす仲だと話し、容疑者について「とても感じが良く、あんなことをする人とは思えなかった。まだ信じられない」と語った。犯行前に普段と変わった様子はみられなかったという。
捜査当局は防犯カメラの映像から犯行前の容疑者の足取りを割り出した。車に同乗者の姿はなく、単独犯だったと断定している。