オハイオ州立大で襲撃事件、11人負傷 容疑者は射殺
(CNN) 米中西部オハイオ州コロンバスのオハイオ州立大学で28日午前10時(日本時間深夜0時)前、男が車で歩行者の集団に突っ込み、さらに肉切り包丁で数人に切りつけた。容疑者は駆け付けた警官に射殺された。
大学当局によると、車にはねられたり包丁で切られたりした負傷者11人が病院へ運ばれた。1人は重体との情報もある。
射殺されたのは同大学の学生、アブドゥル・ラザク・アリ・アルタン容疑者(18)。ソマリア系で米永住権を持ち、大学の近くに住んでいた。犯行に使われた車は家族の名前で登録されていたという。連邦当局者らによると、一家はソマリアからパキスタンへ移り、2014年に渡米していた。
当局が犯行動機などを詳しく調べている。複数の連邦捜査当局者が語ったところによると、容疑者が書いたとみられるフェイスブックのページには、イスラム教徒への攻撃に対する不満がつづられていた。
警察の発表によると、通報を受けた警官はただちに現場へ出動。容疑者が武器を捨てろという指示に従わなかったため、射殺した。当局らは「警官が2分以内に事態を収拾し、被害の拡大を食い止めた」と評価した。
現場に居合わせたという20歳の学生は「容疑者は3発の発砲で倒れた。目つきがおかしかった」「何も叫んだり話したりせず不気味だった。射殺された時までずっと沈黙したままだった」と話した。
オハイオ州立大学の学生数は6万5000人。コロンバス・キャンパスは全米で有数の広大な敷地を持つ。この日は感謝祭の連休が明け、授業が再開されたところだった。