トランプ氏、情報機関トップと会談 選挙介入は「影響なし」
ワシントン(CNN) ドナルド・トランプ次期米大統領は6日、ロシアがハッキングにより米大統領選に介入したとされる問題について、複数の米情報機関トップから報告を受けた。トランプ氏は「生産的」な会談だったとしつつも、大統領選におけるロシアの役割を重大視しない姿勢を示した。同日には、プーチン大統領の関与を断定する米情報当局の報告書も発表されている。
会談は米ニューヨーク市のトランプ・タワーで約90分間にわたり行われた。トランプ氏の広報担当者によると、報告を行った当局者はクラッパー国家情報長官、米中央情報局(CIA)のブレナン長官、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官だという。
トランプ氏は会談後、声明で、「ロシアや中国などの国や外部の組織・人物が、米政府機関や企業、民主党全国委員会といった組織のサイバーインフラに侵入しようと一貫して試みているものの、選挙結果への影響は一切なかった」と指摘。投票機械が操作された形跡もないとした。
トランプ氏はまた、自身が情報当局を批判し、依然としてロシアの関与を受け入れない姿勢を示していることをめぐり過熱する議論の沈静化も試みた。6日の会談は「生産的」だったとしたほか、情報当局高官らを称賛。外国によるハッキングを阻止するための方法を模索するチームを90日以内に指名する方針も示した。
トランプ氏はこの数時間前、ロシアが行ったとされるハッキングの脅威について、でっち上げられたもので、議論も政治的な動機に基づいて行われていると改めて指摘。「魔女狩り」と形容していた。