入国禁止のトランプ大統領令、全米で抗議の嵐 逮捕者も
(CNN) イスラム教国から米国への入国を禁止したトランプ大統領の大統領令に抗議するデモが、28日から29日にかけて全米で続いている。
29日午後はホワイトハウス前に大勢の人が集まったほか、ボストン市内やニューヨーク・マンハッタン、アトランタやロサンゼルス、ワシントン、ダラスなどの空港でもデモが相次いだ。
デモはトランプ大統領が27日に出した大統領令を発端として、28日から始まった。大統領令は、イランやイラクなどイスラム教国7カ国から米国への入国を禁止する内容。28日にはニューヨーク連邦裁判所の命令により、入国禁止措置は部分的に差し止められた。
ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港では、28日に拘束されていた6人が29日に釈放された。しかしハキーム・ジェフリーズ下院議員(民主党)によると、まだ7~10人が拘束されているという。これらの拘束者について同議員は「正規のビザを取得して書類も整っていた」「今日中に釈放されることを願う」と話している。
JFK空港では28日、イラク人2人が入国を阻まれたことに対して抗議運動が巻き起こった。この2人は後に釈放された。ほかの空港でも入国を阻まれる人が相次ぎ、抗議の声が広がっている。
ニディア・ベラスケス下院議員(民主党)はトランプ大統領に向けて、「ここはアメリカだ。あなたは恥ずべきことをしている。アメリカらしくない」と訴えた。