補佐官辞任のフリン氏、「不十分な」報告認める
ワシントン(CNN) 13日夜に米大統領補佐官の職を辞任したマイケル・フリン氏は辞表の中で、昨年末のロシア大使との会話についてペンス副大統領らに「不十分な情報」を伝えていたことを認めた。下院では野党・民主党の重鎮議員らが当局に状況説明を要求している。
CNNが入手した辞表の文面によると、フリン氏は大使との会話の内容をめぐって「うっかり」不十分な説明をしたことをトランプ大統領とペンス氏に「心から」謝罪し、両氏もこれを受け入れたという。
フリン氏はまた「トランプ、ペンス両氏の強い指導力の下に素晴らしいチームが集まっている。米史上最高のチームのひとつとして歴史に残ることだろう」と書いている。
フリン氏は就任前の立場で駐米ロシア大使と対ロ制裁について協議したうえ、その事実をペンス氏らに隠していたとして非難を浴びた。民間人が米国を代表して外国政府と交渉するのは違法行為とみなされる。
ペンス氏は先月、フリン氏が対ロ制裁を話題にした事実はないと発言していた。米紙ワシントン・ポストが先週、実際は話題になっていたと報道したことから騒ぎが広がった。大統領補佐官が就任から1カ月足らずで辞任するのは極めて異例の事態だ。