セッションズ米司法長官、ロシア問題の調査に関与せず
(CNN) セッションズ米司法長官は2日、昨年のトランプ大統領の選挙運動に関係するあらゆる調査への関与を控えると明らかにした。
セッションズ長官は大統領選の最中に2度にわたって駐米ロシア大使と会っていながら、上院の指名承認公聴会でこの事実を明かさなかったことが問題となっている。
昨年の大統領選をめぐってはロシア政府による干渉が疑われており、司法省の連邦捜査局(FBI)がトランプ陣営とロシアの接触について調査している。
「私は米大統領選の選挙運動にいかなる形であれ関係した、いかなる問題への既存のもしくは将来の調査にも関与しないことを決意した」とセッションズ長官は記者団に述べた。
この決定は、司法長官職と選挙戦におけるトランプ氏の強力な支援者というかつての役割との間でのいかなる形の利益相反も避けるという、上院司法委員会との公約に基づくという。
ロシア大使との接触をめぐっては、野党・民主党から議会に対し偽証したとして辞任を求める声が上がっている。また、問題の拡大を怖れた共和党議員からも、調査から距離を置くよう求める声が上がっていた。
セッションズ長官は1日の声明で、選挙運動に関してロシア側と話し合ったことはないと強く否定。「私は選挙問題を話し合うためにいかなるロシア政府関係者とも会ったことはない。この疑惑というのが何のことなのかまったく分からない。虚偽だ」と述べている。