オバマ氏が「うんざり」、トランプ大統領による盗聴批判
ワシントン(CNN) トランプ米大統領が昨年の大統領選のさなかに当時のオバマ大統領から電話を盗聴されたと主張している問題で、オバマ氏はうんざりして腹を立てているという。情報筋が9日までにCNNに語った。ただ、一部で報じられている「激高」ではないという。
トランプ大統領は4日朝に「盗聴疑惑」についてツイート。オバマ氏と側近らは信じられない思いだったという。その日のうちにオバマ氏の広報担当者は「(当時の)オバマ大統領もホワイトハウス関係者のいずれも、いかなる米国民に対する監視も命じたことはない。これとは異なるいかなる示唆も単なる虚偽だ」と述べた。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは関係者の話としてオバマ氏が「激怒」したと伝えていたが、CNNが話を聞いた関係者の見方とはやや異なる。
トランプ大統領とオバマ氏は就任式の日以来、話をしていない。当時、オバマ氏はコーヒーを用意してトランプ氏をホワイトハウスに迎え入れ、宣誓式のために連邦議会に向かうトランプ氏に付き添った。
2人はトランプ氏の当選から就任式に至る期間、大統領執務室での会談や、数回にわたる電話での会話を通し、トランプ氏に言わせれば「温かい」関係を築いていた。
だがオバマ氏とトランプ大統領に親しい人々は、厳しい選挙戦での応酬や、オバマ氏の出生地についてトランプ氏が長い間、米国外ではないかと攻撃してきたことを考えれば、両者が親しくなるのは考えにくいと認めている。