「解任された」 米NYの大物連邦検事、辞職勧告拒否で
(CNN) 米ニューヨーク・マンハッタン連邦地裁のバララ検事は11日、トランプ政権に解任されたことを明らかにした。
本人が同日午後のツイートで「辞任ではなく解任だ」と述べ、トランプ政権からの辞職勧告を拒否したところ解任を言い渡されたと明かした。その後の声明では、「司法の特質のひとつは絶対的な独立。私はこれを日々の試金石としてきた」と強調した。
トランプ政権は10日午後、全米の連邦検事46人に辞職勧告を出した。政権移行にともなう連邦検事の交代自体は通例となっているが、バララ氏はこれを拒否した。
情報筋がCNNに語ったところによると、ボエンテ司法副長官代行が11日、同氏本人に辞職拒否の意向を確認し、その後改めて解任を言い渡したという。
バララ氏は金融機関のインサイダー取引や政界の汚職を摘発した大物検事として知られる。トランプ氏は就任前の昨年11月にニューヨークで同氏と会談し、政権発足後も連邦検事にとどまってほしいと伝えていた。
民主党のシューマー上院院内総務が当時、トランプ氏との協力態勢を探る話し合いの中で、バララ氏の留任を求めていたとされる。