ホワイトハウスの敷地に男が侵入、玄関付近で拘束
(CNN) 米ワシントンのホワイトハウス敷地内に10日深夜、バックパックを持った男が侵入し、中央南側の玄関付近で大統領警護隊(シークレットサービス)に見つかって拘束された。トランプ大統領は当時、ホワイトハウス内にいたが無事だった。
拘束されたのはカリフォルニア州出身の男(26)。警察が11日に発表したところによると、現場で隊員らに「大統領の友人だ。会う約束をしている」などと話し、どうやって侵入したのかという質問には「柵を飛び越えた」と答えた。
男の上着のポケットなどから催涙スプレー2本が見つかった。バックパックには米国のパスポート、ノートパソコン、トランプ大統領の著書や、大統領にあてた書簡が入っていた。
書簡には、ロシアのハッキング疑惑をめぐる関連情報を握っているなどと書かれていた。尾行されたり電話やメールを何者かに傍受されたりしていると話し、精神病呼ばわりされたとも訴えていた。
男は不法侵入の罪で起訴され、11日午後に連邦裁判所へ出廷した。13日に罪状認否が予定されている。
ホワイトハウスの防犯カメラには、男が隣接する財務省の敷地から柵を乗り越える場面などが映っていた。