米NY市、出生証明書の「性別変更」が急増 要件緩和で
(CNN) 米ニューヨーク市の保健精神衛生局は14日までに、出生証明書に記入されている性別の変更申請について、要件が変更された2015年以降、731件の申請が承認されたと明らかにした。それまでは毎年20件程度で、要件変更後に承認数が急増した。
NY市は14年に出生証明書の性別変更申請に関する要件を緩和し、15年に施行していた。
当局によれば、性別変更の申請手続きを進めるには、医師免許を持った医療従事者や精神医療従事者か書いた宣誓供述書などが必要となる。以前は、性別適合手術の証明が必要だった。
当局によれば、申請者の55%が男性から女性へと性別を変更した。その逆は45%だった。申請した人の年齢は5~76歳。41人が18歳未満のため親の同意が必要だった。
カルロス・メンチャカ・NY市議は「出生証明書はアイデンティティーの真実が反映されるべきだ」と指摘。性別欄を正確に表記できるようになれば、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人々に公正かつ尊厳をもって奉仕する力が高まるとしている。
NY市は昨年、初めて、性別欄に「インターセックス」を含んだ出生証明書を発行してもいた。