トランプ氏、就任以来の全給与を国立公園局に寄付 公約守る
ニューヨーク(CNNMoney) トランプ米大統領が1月の就任以来、現時点までに受け取った3カ月分の給与を全て内務省の国立公園局に寄付した。スパイサー大統領報道官が3日の記者会見で明らかにした。
スパイサー氏はジンキ内務長官と、南北戦争時代の要衝として知られるハーパーズ・フェリー国立歴史公園の責任者に小切手を手渡した。
ジンキ氏によると、寄付金は戦場跡が保存されている歴史公園の整備に使われる。同氏は「戦場跡の管理費用だけで約2億2900万ドルの支払いが滞っている」と述べ、感謝の意を表した。
トランプ氏は就任式の人出をめぐり、オバマ前大統領が就任した8年前の大群衆と比較した画像を公園局がリツイートしたことに激怒して、同局と衝突した経緯がある。だがその件は水に流し、「大統領としての報酬は受け取らずに寄付する」との公約を実行することにしたようだ。
この動きについて、米環境保護団体シエラクラブは「売名行為」だと批判。マイケル・ブルーン事務局長は「国立公園を実際に助ける気があるのなら、予算を記録的な水準まで削る方針を取り消すべきだ」と主張した。
トランプ政権が先月提示した予算案では、内務省の予算が11.7%削減されている。