ロシア介入「前補佐官に脅迫のリスク」 元米司法当局者が証言

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ロシアとのつながりが疑われるフリン前大統領補佐官について新たな証言が浮上

ロシアとのつながりが疑われるフリン前大統領補佐官について新たな証言が浮上

(CNN) 昨年秋の米大統領選にロシアが介入したとされる疑惑をめぐり、上院司法委員会の小委員会が8日に公聴会を開き、オバマ前政権の司法副長官でトランプ政権発足直後に司法長官代行を務めていたサリー・イェイツ氏が証言に立った。

イェイツ氏は、トランプ大統領の国家安全保障問題担当補佐官に任命されながら1カ月足らずで辞任したマイケル・フリン氏について、司法当局は当初からロシアとのつながりを確信していたと証言。ホワイトハウスに「フリン氏は事実上、ロシアに脅迫される可能性がある」と警告していたことを明らかにした。

フリン氏は、昨年末に就任前の立場でありながらオバマ政権の対ロ制裁について駐米ロシア大使と協議したうえ、その事実をペンス副大統領らに隠していたことが明るみに出て、2月に辞任した。

証言によると、イェイツ氏は1月末、司法省の高官とともにホワイトハウスのマクガーン法律顧問と会い、ペンス氏がフリン氏から聞いたとされる説明がうそであることを示す情報があると伝えていたという。

公聴会は、トランプ政権に批判的な立場を取る共和党の重鎮、リンジー・グラハム議員の主導で開かれた。

イェイツ氏は公聴会の冒頭で、「敵対する外国が我が国や同盟国の民主的手続きに介入しようとする動きは、全国民に重大な脅威を及ぼす」と強調した。グラハム氏が、大統領選でトランプ陣営のメンバーとロシアが結託していたことを示す情報はあるかと質問すると、「その質問に答えるには機密情報の公開が必要になる」と述べて返答を避けた。

公聴会ではイェイツ氏に先立ち、前政権で国家情報長官を務めたジェームズ・クラッパー氏も証言。ロシアは今後、米国や世界各地で同様の選挙介入を加速させる恐れがあると主張した。

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