トランプ氏、ロシア外相に「機密情報漏らす」 米紙報道
(CNN) 米紙ワシントン・ポストは16日までに、トランプ米大統領が先週、ロシアのラブロフ外相やキスリャク駐米大使と会談した際、高度な機密情報を漏らしていたと伝えた。
同紙によると、トランプ氏は10日、ホワイトハウスでの会談で、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がノートパソコンに爆弾を仕掛け、機内に持ち込もうとしているとの懸念に関する具体的な情報を、両氏に詳しく伝えた。
事情を知る当局者が同紙に語ったところによると、トランプ氏は両氏に「私にはすごい情報が入ってくる。すごい情報の報告を毎日受けている」と話した後、ISISの手口を詳細に説明したという。
CNNは同紙報道の詳細な内容を確認していない。
ISISがノートパソコンなどに爆発物を仕掛け、空港の手荷物検査を通過する新たな手法を編み出したとの情報は、CNNなどが先月報道した。
トランプ政権は中東やアフリカの一部空港からの渡航者を対象に、携帯電話より大きい電子機器の機内持ち込みを禁止した。英国も同様の措置を取った。米当局はさらに、禁止対象を欧州発の便に拡大することを検討中とされる。
トランプ氏とラブロフ、キスリャク両氏との会談は、ロシアのプーチン大統領がトランプ氏との電話会談で個人的に提案した。会談は非公開とされ、米国の報道機関は取材を認められなかったのに対し、ロシア国営タス通信のカメラマンが会談の模様を撮影した写真が公開されて波紋を呼んでいた。
トランプ氏は大統領選で、民主党候補のヒラリー・クリントン元国務長官が機密情報を「極めて不注意」に扱ったと激しく非難した経緯がある。