トランプ氏、情報機関トップにロシア疑惑否定を要請
ワシントン(CNN) ロシアによる米大統領選介入疑惑をめぐり、トランプ米大統領が今年3月、米情報機関のトップ2人に疑惑を否定するよう求めていたことが23日までに分かった。事情を知る複数の新旧当局者がCNNに語った。
情報筋によると、3月20日にコミー連邦捜査局(FBI)長官(当時)がロシア疑惑を捜査していると明言した後、トランプ氏はコーツ国家情報長官(DNI)とロジャーズ国家安全保障局(NSA)局長に対し、疑惑を裏付ける証拠はないと公言するよう要請した。両氏ともこの要請に違和感を覚えて拒否したという。
米紙ワシントン・ポストが22日、当局者らの話として最初に伝えた。
同紙によれば、ロジャーズ氏への要請はNSA幹部のメモに記録されていた。コーツ氏側にもメモが残っている可能性がある。これらのメモは、先週任命されたマラー特別検察官も閲覧できるはずだという。
ホワイトハウスの報道官はCNNの取材に匿名で応じ、ホワイトハウスの方針として「匿名の人物による違法な情報漏えいに基づいた根拠のない主張については、確認も否定もしない」と述べた。
CNNは今年2月、ホワイトハウスがFBIに疑惑の報道を公式に否定するよう要請したと伝えていた。トランプ氏は捜査に強く反発している。