ホワイトハウスの新広報部長、10日で解任 言動問題視か
(CNN) 米ホワイトハウスの広報部長に就任したばかりのアンソニー・スカラムッチ氏が解任されることになった。サンダース大統領報道官が31日午後に発表した。
ホワイトハウスでは先週末に首席補佐官のプリーバス氏が更迭されたばかり。31日から前国土安全保障長官のケリー氏が後任に就いている。
サンダース氏の発表によると、スカラムッチ氏は「ケリー氏が一からチームを構築できるようにするのがベスト」との考えだという。
一方ホワイトハウス当局者の話によれば、ケリー氏がスカラムッチ氏の言動を問題視して解任を求めたとされる。
トランプ政権の広報部長が職を去るのはこれで3回目だ。2人目のマイク・ダブキ氏が5月に辞任した後、大統領報道官のスパイサー氏が広報部長を兼任していたが、先月21日にスカラムッチ氏が就任。スパイサー氏はこの人事に強い反発を示して辞任した。
スカラムッチ氏は先週、米誌ニューヨーカーとのインタビューで、かねてから軋轢(あつれき)が伝えられていたプリーバス氏とバノン首席戦略官を罵倒した。サンダース氏は「トランプ大統領がこの発言を不適切と感じたことは確かだ」と述べた。
スカラムッチ氏は投資会社の創業者として知られ、昨年の大統領選からトランプ陣営に加わった。テレビ番組などでトランプ氏の代弁者となり、司会者らと渡り合った実績が評価されたが、政権発足時のポストには起用されなかった。同氏はこれについて、プリーバス氏らが反対したためだと不満をあらわにしていた。