南軍指導者像の撤去、「ばかげている」 トランプ大統領
ニュージャージー州ブリッジウォーター(CNN) トランプ米大統領は17日、南北戦争における南軍指導者の像や記念碑を撤去する動きを「悲しい」「ばかげている」と非難した。
バージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者らと反対派の衝突も、南軍のロバート・リー将軍の像の撤去計画に対して白人至上主義者が激しい抗議運動を行ったのがきっかけだった。
トランプ大統領はツイッターで「偉大なるわが国の歴史と文化が、美しい彫像や記念碑の撤去によって引き裂かれるのを見るのは悲しい」と発言。「歴史を変えることはできないが、そこから学ぶことはできる」と述べた。
トランプ大統領は15日、シャーロッツビルの事件は白人至上主義者と反対派の「双方」に責任があると発言して批判を浴びている。大統領はまた、ネオナチや白人至上主義者を非難する一方で、リー将軍像の撤去に抗議している人々の中には「とても立派な人たち」がいると主張した。
トランプ氏は17日のツイートで、南軍指導者の像の撤去は建国の父たちの像や記念碑の撤去につながりかねないと主張した。
「(南軍の将軍だった)ロバート・リーやストーンウォール・ジャクソンの次は誰だ? ワシントンかジェファーソンか? あまりにばかげている!」と同氏はツイッターで述べた。
こうしたトランプ大統領の姿勢は「これまでの対応は適切で、熱烈な支持者からの信頼をさらに高める」との確信を深めていることを示唆する。トランプ大統領の支持率は低下しているが、熱烈な支持者は今も大統領の政治基盤を支えている。