トランプ氏は対応を「しくじった」 ライアン下院議長
(CNN) 米下院のライアン議長は21日、地元ウィスコンシン州ラシーンでの対話集会で、バージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者らと反対派の衝突をめぐり、トランプ大統領が対応を誤ったとの見方を示した。
ライアン氏は、トランプ氏が衝突から3日たった15日の記者会見で、責任は双方にあると述べたことを指摘。善悪を「極めて明確」にしなければならない時に「どちらも悪いと聞こえるような、あるいは少なくとも判断をうやむやにしたと取れるような言い方をした」と批判し、トランプ氏がこの発言で「しくじったのは事実だと思う」と述べた。
集会に参加した市民からは、トランプ氏の言動をどう思うかという質問が相次いだ。トランプ氏のツイートを送信前に「検閲」するという案については「支持しない」と答えたが、「ツイートがもう少し減ってくれればという思いがあるかと聞かれたら、もちろんそうだ」とも語った。
トランプ氏が同日発表したアフガニスタン戦略には支持を表明し、「テロリストにまた一つ逃げ場ができることを許すわけにはいかない」と主張した。
米議会では来月初めの休会明け以降、税制改革や連邦政府の債務上限の引き上げなど、トランプ氏との協調が必要となる重要案件の審議が控えている。
トランプ政権が優先課題と位置付けていた医療保険制度改革(オバマケア)代替法案は下院を通過した後、上院で否決されたままになっている。これについてライアン氏は「上院が法案を通過させるのを待っている」「何もしないという選択肢はない」と強調した。