「ハービー」直撃でペットや野生動物も受難、ワニ出没も

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乾いた地面を探す猫=30日、テキサス州ヒューストン

乾いた地面を探す猫=30日、テキサス州ヒューストン

(CNN) ハリケーン「ハービー」の直撃で甚大な洪水被害が生じた米テキサス州では被災者の救出の他、犬やネコなどのペットの救助にも追われている。

離れ離れとなった飼い主と再会を果たしたり助け出されたペットもいれば、行方不明が続くペットもいる。冠水で自宅に戻れず、閉じ込められているとみられる愛犬などの救助を願う要請も寄せられている。

災害の混乱が続く中で、ドッグフードの袋をくわえて路上を歩く犬の写真はインターネット上で反響を呼んだ。

ハービーの猛威はペットだけでなく、野生の動物にも大きな影響を与えた。ツイッター上には冠水の水面でアリの1種「カミアリ」の集団が浮遊する写真が掲載された。このアリは水に強いとされ、おぼれることなく、群れをつくって浮き続ける。乾いた土地などを見付けるまでこの状態を続けるという。

テキサス州の自然保護当局によると、メキシコ湾に臨む米国の諸州の湿地、沼、河川や湖には数世紀にわたってワニが生息する。洪水が起きれば、日ごろは姿を見せない人間の居住区などに出没することになる。

同州フォートベンド郡の保安官事務所は先週、水害の際には人間と同様、ワニも高台も求めると警告。「ワニも居場所を失う。見付けた場合、水がひくまでそのままにしておくのが良策」と助言した。

テキサス州ミズーリシティーでは最近、冠水した民家の中庭近くにワニ1匹が入り込む騒ぎがあった。ビデオ撮影した住人の女性はCNNの取材に、最初は木の漂流物かと思ったと振り返った。

自然保護当局は、野生のワニとの安全な距離は少なくとも30フィート(約9メートル)かそれ以上と説明している。

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