洪水浸水の化学工場で連日の火災、今後も発生か 米

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(CNN) 米テキサス州ハリス郡の消防当局幹部は1日、ハリケーン「ハービー」の影響により浸水した化学工場で2日連続となる火災が発生したと明らかにした。さらなる火災の発生も予想されるとしている。

現場は同郡ヒューストン郊外にあるフランス化学大手アルケマの工場で、格納施設2カ所で1日に火災が発生した。前日には別の格納施設で火災が起きていたという。

米環境保護局(EPA)とテキサス州環境品質委員会は共同声明で、消防隊を危険にさらすよりも残りの格納施設6カ所を燃焼させる決断を下したと説明。「大規模な浸水により冷却装置に不具合が生じたため、昨晩の最初の格納施設と同様の経緯でこうした施設でも火災が発生するとみられる」と述べた。

アルケマはハービーが先週接近してくるなか、同工場を閉鎖。念のため従業員や周囲約2.4キロ以内の住民を避難させていた。同工場は自動車産業でのヘッドライト組み立てなど一般消費者向け製品の製造で主に使われる液体の有機過酸化物を生産している。

テキサス南東部の雨はこのところやんでいる。ただ、数百万人がハリケーン関連被害への対応に追われる中、ハービー上陸から1週間が経過した現在でも依然、水位が高い一部の地域からボートで人々を避難させる作業が続いている。

今回のハリケーンでは少なくとも47人が死亡。7万2000人以上が避難を余儀なくされた。ヒューストンがあるハリス郡では約13万6000棟が浸水。同郡によれば、これは郡内に登記がある建物の約10%に当たるという。

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