トランプ氏、ハリケーン被災のプエルトリコを訪問
(CNN) トランプ米大統領は3日、大型ハリケーン「マリア」で甚大な被害を受けた米自治領プエルトリコを訪問し、連邦当局による対応の「素晴らしさ」を改めて強調した。
大統領専用機でプエルトリコ入りしたトランプ氏は、首都サンフアンで連邦、地元当局者との会合に出席。2005年に1000人以上が死亡した大型ハリケーン「カトリーナ」に比べ、マリアでは死者が16人にとどまったのは「大いに誇るべきこと」だと述べた。
プエルトリコのロセジョ知事らが連邦当局の対応を高く評価したことを称賛する一方で、不満をあらわにしているクルーズ・サンフアン市長の名前は挙げなかった。
トランプ氏はまた「言いたくないことだが、プエルトリコの皆さんは連邦予算の調子をちょっと狂わせてくれた」と冗談を飛ばし、「それでも構わない。私たちは多くの命を救った」と強調した。
同氏は会合に続いてサンフアン近郊の住宅地を視察し、さらに物資の配給を手伝った。集まった被災者らに向かってペーパータオルをバスケットボールのように放り投げる場面もあった。懐中電灯を配りながら「もう必要ないが」と話したが、実際にはプエルトリコ全体の9割以上に当たる世帯で停電が続いている。
訪問を終えたトランプ氏は、記者団から「現地で建設的な批判を耳にしたか」との質問を受けて「住民からは感謝の声ばかりだった」と答え、「素晴らしい訪問だった」と繰り返した。