トランプ氏、米兵遺族への発言めぐり米議員と応酬
ワシントン(CNN) 西アフリカ・ニジェールで武装勢力に襲撃され死亡した米軍兵士の妻に対し、トランプ米大統領が弔意を伝える電話で「本人は自分の任務を理解していただろう」などと発言したとされる問題で、トランプ氏は18日、この件を明らかにした民主党のウィルソン下院議員の証言を否定した。
ウィルソン氏は17日夜、問題の電話があった際にその場にいたと主張。18日朝にはCNNの番組で、兵士の妻はトランプ大統領との電話の後、彼は死亡した兵士の名前さえ知らなかったと「泣き崩れていた」、とも付け加えた。兵士の遺族は18日、CNNに、問題の電話に関するウィルソン氏の証言は「非常に正確」だと指摘。電話があった際にウィルソン氏が車内にいたともしている。
一方、トランプ氏はツイッターとホワイトハウスでの発言でウィルソン氏の証言を否定した。
ホワイトハウスの閣議室では記者団に対し、「あの議員が述べたようなことは言っていない。全くだ」などと発言。兵士の妻との会話について「非常に良いもの」だったとしたほか、ウィルソン氏に言及して「彼女にはもう1度証言して欲しい。私は言っていないからだ」と述べた。
これに対しウィルソン氏は数分後にツイッターで反論し、自身の証言の正しさを改めて主張した。CNNや系列局の取材には、「トランプ氏はクレイジーだ」「脳障害」があると述べている。
トランプ氏は、ウィルソン氏が主張をねつ造した証拠を握っているとしたものの、ホワイトハウスも含め現時点では一切証拠を提示していない。
ホワイトハウスのサンダース報道官は18日午後、問題の電話の録音記録は存在しないとしている。