トランプ米大統領、JFK暗殺の機密文書を公開の意向
(CNN) 米国のトランプ大統領は23日までに、ジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺に関してこれまで米政府が機密としてきた文書の公開を認める意向を明らかにした。
ケネディ元大統領の暗殺については、米連邦捜査局(FBI)や中央情報局(CIA)の記録などが今も機密扱いとなっているが、米議会が定めた法律に基づいて公開を義務付ける期限が、10月26日に迫っていた。
トランプ大統領は、「さらなる情報の受け取り次第だが、私は大統領として、長い間封印され、機密とされてきたJFK(ケネディ氏)ファイルの公開を認める」と述べ、一部の文書については引き続き非公開とする可能性にも含みを残した。
政府当局者は記者団に対し、「国家安全保障上、あるいは法執行上、公開しないことを正当化できるだけの説得力ある明白な根拠を関係局が提示しない限り、大統領は完全な透明性への関心に照らしてこの文書を公開すべきと考えている」と説明した。
ケネディ元大統領の暗殺を巡っては、これまでさまざまな陰謀説が飛び交ってきた。2016年の大統領選挙では、トランプ氏も根拠を示すことなくそうした陰謀説を展開していた。
暗殺事件を研究している歴史家は、たとえ機密文書が公開されたとしても、衝撃的な新事実が明らかになることはないと予想している。それでも捜査の詳しい内容や、実行犯とされるリー・ハーベイ・オズワルド容疑者が事件の数週間前にメキシコ市を訪問した経緯などが明るみに出る可能性はある。
トランプ大統領は、もしそうした文書の公開によって米国の情報収集や法執行、軍事作戦、外交関係などに悪影響が出ると判断すれば、一部文書の公開を見送る可能性もある。