カーター元米大統領が訪朝に意欲、「要請あれば行く」
(CNN) 米国のジミー・カーター元大統領(93)が北朝鮮訪問に向けてトランプ大統領と協力する意向を示していることがわかった。米紙ニューヨーク・タイムズの取材に答えた。
北朝鮮による核開発などで緊張が高まるなか、カーター氏は訪朝の意思を尋ねられると「ある」と返答。訪朝の意向については、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)に伝えたものの、「否定的な反応」が返ってきたという。
カーター氏は、トランプ政権が必要とするならいつでも応じる用意があると伝えたという。
カーター氏は以前にも外交活動のために訪朝した経験がある。2010年には米国市民の解放を交渉するために北朝鮮を訪れた。1994年には北朝鮮が支援の代わりに核兵器の放棄を約束した合意の成立に尽力し、朝鮮半島の緊張緩和に一役買っていた。
カーター氏によれば、自分を不安にさせるのは、父親の金正日(キムジョンイル)総書記よりも金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長のほうだという。理由としては「金委員長は今や、進歩した核兵器を保有していると考えている」からだという。