トランプ氏、中国で釈放のバスケ選手の父を非難 「恩知らず」
(CNN) 米大学バスケットボール選手3人が中国訪問中に万引き容疑で拘束され、トランプ米大統領の口添えで釈放が実現したとされる経緯をめぐり、トランプ氏は19日のツイートで、選手の父親から感謝の言葉がなかったことに強い不満を示した。
トランプ氏は釈放された選手3人のうち1人の父親について、「自分の息子のために私がしたことを受け入れず、万引きは大したことではないと言っている」と批判。選手らを「刑務所に置いておけばよかった」とツイートした。
同日夜にも再びツイッターで「万引きは中国では極めて重大な事柄」だと主張し、父親を「ひどい恩知らず」と非難した。
3人はカリフォルニア大学ロサンゼルス校の選手。チームの遠征で訪れた中国・杭州で、高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の店舗からサングラスを盗んだとして今月7日に拘束された。
直後に訪中したトランプ氏は、習近平(シーチンピン)国家主席に直接、選手らの釈放へ向けた介入を要請したとされる。3人は先週、釈放されて帰国した。
トランプ氏は15日にツイッターを通し、「選手たちは10年も収監されるところだった」として感謝の言葉を要求。3人はこの日の記者会見で同氏の支援に感謝していると語り、反省の弁を述べていた。
しかし選手の父親は米スポーツ専門チャンネル「ESPN」とのインタビューで同氏の役割について聞かれ、「だれがだって?」「みんなトランプ氏が私を助けたように見せたがっている」などと否定的な表現で答えた。さらに「なんでもないことで大騒ぎする人たちもいる」「ロサンゼルスではもっとずっとひどい事件を見てきた」と、万引きの罪を軽視するような言葉も口にしていた。