ゾウ狩猟の戦利品輸入解禁、トランプ大統領が直前で「待った」
ワシントン(CNN) 米魚類野生生物局がアフリカのジンバブエとザンビアから米国に持ち込まれるゾウ狩猟の戦利品に対する輸入規制撤廃の方針を打ち出したことに対し、トランプ大統領が直前になって待ったをかけた。関係団体にとっても魚類野生生物局の担当者にとっても、予想外の展開だった。
トランプ大統領は17日遅く、ツイッターへの投稿で、ゾウ狩猟の戦利品に対する輸入規制撤廃について「保護に関する全事実関係を検証するまで、決定を保留とする」と表明した。
関係者によれば、輸入解禁の方針を示していた魚類野生生物局の担当者も、トランプ大統領のこの投稿で初めて、保留になったことを知ったという。
トランプ大統領は19日のツイートで、「来週」にも決定を示すと述べ、「私の認識を変えさせることは非常に難しいだろう」と書き込んだ。
魚類野生生物局は1年以上前から、絶滅危惧種の保護に関する法律に定められた手順に従って、ゾウ狩猟の戦利品に対するジンバブエとザンビアからの輸入規制撤廃について検討を進めてきた。
関係者によれば、これに対してトランプ大統領が待ったをかけたのは予想外の事態で、この問題に関する当局の判断に大統領が介入したのは初めてだという。
トランプ大統領がツイッターで発言する数時間前、ホワイトハウスのサンダース報道官は魚類野生生物局の方針に支持を表明し、政策の変更を提言する責任は「キャリア官僚」にあると述べていた。